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効果的なのにあまり知られていないトリックや、巧妙なサトルティなど、私のお気に入りを紹介します。
2010年05月03日 (月) | Edit |
最近練習中のコインマジックを旧友の夢屋茂八さんに見てもらったところ、きれいだけど、間をもっと取った方が良いのでは?とアドバイスをもらいました。3枚のコインが消えてまた出てくるというものなのですが、消した後にすぐに出しにかかるのがもったいない、消えたことを観客がちゃんと認識し、味わう余裕を与えてから、次の展開に進んだ方が良い、と。

確かに自分としては、パームした方の手が自由に動かせないので、その後ろめたさに耐え切れずすぐに出してしまっていたのです(汗)。

彼曰く、時々目ざとい観客が、パームしている手の不自然さに気が付くかもしれない。そうだとしても、残りのほとんどの観客がしっかりと現象を楽しめた方が面白い。また、後ろめたい状況を実際になくしてしまうことよりも、マジシャン自身が後ろめたさから解放されることの方がかえって重要だと思うとのことでした。

ある有名なマジシャンは、演技の最後に手にコインが残るのが気になり、初めのうちはどうにかして処理したいとがんばっていたのですが、あるとき、別にそのままパームしていればいいんだ、体全体でリラックスして、観客との会話を楽しんでいればいいんだ、と気が付き、それから観客の反応もぐっと良くなったそうです。

マジシャンとしては、秘密を守らなければ話にならない。でもそこにこだわりすぎると、観客との距離も縮まらないし、観客の楽しみを奪ってしまうことになるということなんですね。

う~ん。なかなか体現するのは難しそうですが、しっかりと頭に置いておきたいと思います。



コメント
この記事へのコメント
夢屋さん、いいこと言いますね。

こういった演技や表現にとって、本当に大切なことを指摘してくれる人は少ないと思います。

また、それを理解できる奇術家も多分少ないでしょう。

この問題は実際に経験と研究を重ね、さらには時間をかけないと、なかなか体現できないことなんです。

秘密を守らなければ… それは重要なことなのですが、そのために取る手段によっては、かえって効果を落としてしまう場合もあるわけです。

後ろめたさというのは、ストレスなんですね。

観客はそのストレスに対してとても敏感ですから、そこからの解放というのは、演者にとっては最も大切なポイントの一つなのです。

実際に大原さんのコインの演技を見ているので断言しますが、自分で考えている以上にしっかりと消えていると思います。
これは基本的なスキルレベルが高い人にだからこそ言えることなのですが、ここまで来れば、あとは自身がその消失を信じ、適切な間がとれるだけで、かなり印象が変わるのです。

単なるトリックが、魔法を感じさせる芸になる瞬間を楽しみにしています。
2010/05/04(火) 21:37:03 | URL | ゆうき #-[ 編集]
>この問題は実際に経験と研究を重ね、さらには時間をかけないと、なかなか体現できないことなんです。

本当にそうですね。実際にやってみないと、どこまでが「あり」なのか体で分からず、確信がなかなか持てないんです。

今までコインマジックはあまり自分に負荷のかからないようなものばかり演じていたのですが、この壁を越えると、またキャパが広がるのかもしれません。

それを楽しみに、いろいろと試行錯誤してみます(^-^)
2010/05/05(水) 07:41:58 | URL | 大原正樹 #-[ 編集]
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