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効果的なのにあまり知られていないトリックや、巧妙なサトルティなど、私のお気に入りを紹介します。
2010年10月05日 (火) | Edit |
アルスさんのレクチャーにはSHIMPEIさんもシークレット・ゲストとして来られていました。

これまでマジックセッションをすることは何度かありましたが、レクチャーのような場で演技を見たことは実はほとんどなかったので、とても楽しみにしていました。

SHIMPEIさんというと、テクニックの人というイメージが強いかも知れません。実際非常に高い技術の持ち主で、何度も解説していただいているのに、それでも引っかかってしまう部分があったりするのですが、スライトだけでなく、サトルティの使い方にも非常に長けた頭脳派でもあります。観客がどの部分に関心を持ち、どの部分には関心が行っていないかについて深く理解されており、解説を聞くと、実演の際には気付かなかったところで細かくサトルティが積み上げられていることが分かり驚きます。個人的にはポーカーチップの使い方が、非常に勉強になりました^^

SHIMPEIさんとセッションをしていて面白いのは、同じテーマの作品の見せ合いです。SHIMPEIさんは「歌を返す」と雅な表現をされます^^ 今回のレクチャーでもそんなコーナー(?)が設けられました。実はアルスさんの「初恋」は、このコーナーで解説されたものです。

同じテーマのお二人の作品を続けてレクチャーというスタイルは、手順を組み立てていく上での思考過程がよりはっきり見えて面白いですね。ああいうレクチャー、いつか自分もやってみたいと思いました^^



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2010年08月13日 (金) | Edit |
先週末は、桂川新平さんにお会いしに、名古屋へ。山口からの大学生、高校生、名古屋の高校生も遊びに来ており5人で老舗のマジックバー、エルムへ。まさに「自在」という言葉がぴったりのマスターの名人芸に笑いながら打ちのめされてきました。カードもボールも凄かった・・・。何度も普通にひっかかりました^^;

その後は丸山真一さん、タナカ太郎さん達も合流して何だかんだで7人。夜通しマジック談義。楽しかった~。

当たり前ですが、皆詳しいし上手いし、話していて飽きません。中でも、「新しいのはないけど・・・」と言いながら見せていただいた新平さんのディーリングのテクニックは前以上に研ぎ澄まされており、何度見ても「えっ、やったんですか?」と驚きっぱなし。ずっとこればっかりやってたから、と笑う新平さんに職人魂を感じました。

僕はM.O.S.P.最近旬のトリックを見てもらいました。こだわったポイントがきちんと不思議に見えているようで、なかなか良い反応を得られ満足。ますます愛着が湧いてきました。

山口の高校生のテクニックも凄まじかったなあ。真面目で感じも良く、将来が楽しみです。自分も頑張らないと。

夜明け近くになり、丸山さんと新平さんがアディション系の技法について語っていたところ、その場で新しい技法が生まれました。新平さんは、これはいいのができたと興奮していましたが、僕にはできず断念。

しかしベッドに入った後、1人でカードをいじっていると、別のアプローチで1つアディション技法を思いつきました。しかも上に書いた旬のトリックとも相性の良いもの。遅ればせながら僕も興奮し、結局ほとんど寝ずにそのままカードを触っておりました^^

そういえば、佐藤総さんにお会いしに大阪に行ったときも、明け方に1つトリックを思いつきましたが、溺れるほどの刺激の後に静かに1人の時間を持つと、良い知恵がすーっと湧いてくるものなのかもしれません。

素晴らしいマジシャン達に会い、美味しいワインを飲み、おまけにアイディアまで湧いて、有意義な1泊旅行となりました。



2010年03月08日 (月) | Edit |
最近はマットを使わずに演技をする方も増えているかと思いますが、私はクロースアップマットを使うタイプのトリックが好きなので、手放すことができません。ただ、良いマットって意外と少ないんですよね。特に持ち運びに便利なものにはなかなか出会うことができません。一度折ると表面と底面の接着が剥がれたり、しわがいつまでも残ったり・・・。

で、今回は珍しくおすすめアイテムのご紹介。桂川新平さんもご愛用の、クロースアップマット(大)です。丸めても少し待てばクセが取れますし、底面もしっかりテーブルに吸い付きます。コインをスチールする際にもう少し余計にクッションが効いていてほしい気もしますが、薄すぎて無理!ということはありません。57cm×40cmの大きなサイズで手軽に持ち運べることを考えれば全然アリです。

名古屋の手品屋さんで扱ってます。しばらく品切れだったのですが、最近入荷したので購入しました。送料込で4,000円。

いや~。広いマットは気持ちいいですね。今までチンカチンクとかほとんど手と手が触れ合う距離でやっていたのでちょっと窮屈だったんです。両手をゆったり動かして練習していると、演技も大きくなるかもしれません。



2010年01月12日 (火) | Edit |
入江田くんのお誘いで、この土日、東京に遊びに来ていた桂川新平さんとお会いしてきました。新平さんは僕の敬愛するカーディシャンで、気配りと美学の塊のような方です。いつも優しく接していただきますし、テクニックや見せ方に対するこだわりがいちいちツボで、お話しするたびに刺激を受けています。

土曜日はマジック仲間で集まって見せ合い。日曜日は僕がOBとして大学のサークルでレクチャーをする会があったので急遽お招き。もう最高に楽しい2日間で、脳内モルヒネ出まくっておりました。

新平さんの見せてくださる手順、使われているテクニックはどれも細部まで研ぎ澄まされており、マジシャンが見ても普通に引っかかりますし、素直に楽しめます。また怪しい動作が極限までと言っていいほど消されており、解説を聞いた後にもう一度観ても騙されてしまいます。

この域に達するには、当然のこととして練習に相当な時間をかけ、数え切れないほどの場数を踏まれているわけですが、そもそも目指しているレベルが非常に高いということが重要です。目指す理想のレベルが低ければ、いくら努力をしたとしても、高みに達することはできません。新平さんは並のマジシャンが納得する、はるか先を見ているように思います。

もちろん、高い理想を100%イメージどおりに実現し続けるのは大変です。そして、理想どおりの流れで演じることができなかったとき、新平さんはそれを「淀んだ」という言葉で表現されます。

見ている人にとってはその「淀み」はほとんど気づかれることもない、ごくごく微妙なものです。でも新平さんは、そのわずかな「淀み」を取り除き、純度を上げる作業を繰り返し繰り返し、丁寧に続けているに違いありません。でなければ緻密で繊細で、それでいて迫力のあるあの演技は生まれないと思うのです。

新平さんと話してると、砂漠の民の逸話を思い出します。

「我々は、北極星を目印に前に進む。
北極星を見て進んでいても、北極星に着くことはないかもしれない。
しかしいずれ、目的の地にたどり着くことができるのだ」