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効果的なのにあまり知られていないトリックや、巧妙なサトルティなど、私のお気に入りを紹介します。
2009年09月28日 (月) | Edit |
アルド・コロンビーニ氏の奥さん、レイチェル・コロンビーニ氏が実演・解説しています。アルド・コロンビーニ氏が観客役です。

観客自身が配って作った3つの山を使って占いのようなことをして1枚のカードを決めるのですが、これがあらかじめマジシャンが抜き出しておいたカードと見事に一致します。それだけではありません。3つの山を表向きにしていくと同じ数のカードが次々と現れ、フォア・オブ・ア・カインドが揃うのです。

マジシャンは最初にカードを抜き出したら、あとは一切手を触れません。まったくのセルフワーキングで演じられます。

決してマニアを引っ掛けるようなトリックではありませんが、占いという演出を加えることにより現象にふくらみを持たせ、さらに数理的な原理から注意をそらすようにしている点は巧妙で、マジックの構成を考える上で非常に勉強になります。

妻に試してみたところ、なかなか良い反応が得られました。いきなりフォア・オブ・ア・カインドを出現させるのではなく、まず1枚のカードが当たるという小現象を挟むことによって良いテンポが生み出されているのだと思います。

占いの過程で行われるダウンアンダーを使った一種のフォースも面白く、いろいろと気付きの得られる作品です。

出典:DVD Rachel Colombini - Against ALL Odds


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2009年06月23日 (火) | Edit |
ちょっと変わった現象です。賢く、そして大胆です。

観客にカードを覚えてもらい、デックに戻し、シャッフルした後、覚えたカードの色を尋ねます。

「赤です」

デックにおまじないをかけて広げると、なんと観客の覚えたカードと同じ赤色のカードが全て表向きになっています。ところが観客のカードだけが見当たりません。

「と、言うことは・・・?」

デックを裏返すと、今度は黒いカードばかりが表向きになりますが、その中に1枚だけ赤色のカードがあります。もちろんこれが、観客のカードです。

ジョン・バノン氏の有名な Play It Straight や、 アルド・コロンビーニ氏の MAGNETIC という作品にも似ていますが、この Blockbuster には表と裏のカードを混ぜ合わせるという過程がありません。赤(あるいは黒)のカードだけが突然表向きになります。

「逆トライアンフ」とでも言うべきこの現象は、実際に見ると非常にインパクトがあります。特に難しいテクニックも使いません。ぜひ一度試してみていただきたいトリックです。

出典:DVD Darwin Ortiz Cardshark vol.3
FIELDSMAGICでDarwin Ortiz氏の10巻セットが購入できます。



2009年06月23日 (火) | Edit |
非常に効果的なセルフワーキング・トリック。

観客の選んだカードとマジシャンの選んだカードが2つのパケットの同じ位置から現れるのですが、それだけでは終わりません。4枚のAが現れ、さらに残りのカードがきれいに赤と黒に分かれます。

演技の最初に、マジシャンのカードをデックの真ん中に表向きにします。このような意味不明な行為をするのに以前は抵抗があったのですが、ある台詞を言うと無理なく演じられることを知ったので、今では気に入ってよく演じています。その台詞とは、次のようなものです。

「ちょっと気になるカードを1枚表向きにしておきます。でも皆さんは気にせずに、ゆっくりマジックを楽しんでください(笑)」

これはゆうきとも氏がよく使われる手法です。次のような効果があります。

・手続き自体をジョークにしてしまうことで、意味不明な作業をしているマジシャンと観客の間に生まれる心理的な距離を縮める。

・気にするなと言われるとかえって気になる心理を利用して、マジシャンのカードの存在を確実に印象付ける。

普段はテクニックを用いたマジックを演じることが多いのですが、こういうよくできたセルフワーキング・トリックを間に挟むと、驚くほど良い反応を得られます。



出典:DVD Aldo Colombini TRUE MAGIC VOLUME 1
FIELDSMAGICで購入できます。